若返り治療には肌を若々しく保つもの、シワやたるみを改善するもの、シミなどの色素沈着を除去するものなどがあります。
当サイトでは顔のシワ・たるみを改善する若返り治療であるフェイスリフト整形(リフトアップ)やサーマクールについて詳しく解説していきます。
フェイスリフト整形(リフトアップ)・サーマクールとは?
フェイスリフト整形(リフトアップ)では、シワ・たるみの原因となっている余分な皮膚を切除することで、ハリのある若々しいフェイスラインを作っていきます。
サーマクールでは、高周波を顔に照射して肌の内部に熱を加えることによって、メスを使わずに気軽に肌の若返り・引き締めることができます。
フェイスリフト整形もサーマクールのいずれも顔の皺・たるみの改善を目的とした治療ですが、「あなたの年齢」や「シワ・たるみの度合い」などによって最適な治療法が変わってきます。
若返り治療の選び方
- あなたの年齢
- シワ・たるみの度合い
- 傷跡が残ることに対する覚悟
低度のシワ・たるみならサーマクール
基本的に当サイト:ハリツヤ研究所では、金額的に気軽に試すことができてダウンタイムも比較的短いサーマクールからチャレンジしてみることを推奨しています。
サーマクールであればシワ・たるみの予防として20代・30代からでも受けられますし、コラーゲンの生成を促して美肌効果も期待できます。
- 20代から30代でシワ・たるみを予防したい方
- メスを入れるほどではないシワ・たるみを改善したい方
ブルドック顔・マリオネットラインはフェイスリフト整形
その一方で、シワ・たるみの度合いが強くて年齢も40代後半以降になってくると、サーマクールでは十分な若返り効果を実感できないことが多くなってきます。
ブルドック顔やマリオネットラインが気になっているのであれば、サーマクールではなくフェイスリフト整形を受けるべきです。
- ブルドック顔やマリオネットラインが気になる方
- フェイスラインが全体的に崩れてきている方
- ほうれい線や頬のたるみを解消したい方

あなたにはサーマクール・フェイスリフト整形のどちらが合っていそうですか?
以下では、それぞれの若返り治療法についてより詳しく解説していきます。
美容整形を受ける際には、担当医に任せっきりにするのではなく しっかりとあなた自身のスタンスを持っていることも大切です。
そのためにも、ぜひ解説をじっくりと読み込んで頂いて、今後の若返り治療に活かしていってください。
サーマクール

サーマクールは高周波を皮膚の深部に届けて、
意図的に深部のコラーゲンにダメージを与えることで
コラーゲンの生成を活性化させることで若返りを実現させます。
治療は一度で完了しますから気軽に受けられますし、メンテナンスは半年から1年に1回程度でも肌のハリツヤを維持することができます。
メスも使用しませんから、ダウンタイムもほとんど無いアンチエイジング治療として、近年非常に人気が高まっています。
肌が引き締まって若返るメカニズム
サーマクールは人間に備わっている「創傷治療能力」を活用することで、コラーゲンの生成を活性化させます。
人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。
自然治癒能力として知られていますが、既存の組織が破壊されることで それ以上に頑強な組織を自己生成して傷を治す能力です。
良質なコラーゲンを大量に生成
このおかげで、既存のコラーゲンを破壊することで 最終的にはもともと存在していたコラーゲンよりも弾力性がある良質なコラーゲンが大量に生成されるわけです。
サーマクールを一度受けると、4週間から12週間ほどの長期間に渡ってコラーゲンが生成され続けます。
熱による皮膚組織の収縮で引き締め効果大
さらに、コラーゲンや皮膚組織には熱を加えられると収縮する性質があります。焼肉を食べたりするときにも、肉に熱が加わると焼いている面が収縮して沿ったりしますよね。
これと同じ原理で、サーマクールを受けた直後から顔の肌全体で引き締め効果を実感でき、すぐにフェイスラインの改善を感じられるはずです。
- 弾力性の高い良質なコラーゲンが大量に生成される
- サーマクールを受けた直後からフェイスラインが改善される
サーマクール機器の種類&痛み

サーマクールはアメリカのサーメージ社という企業が開発したアンチエイジング機器です。
サーマクール機器は年々改良が重ねられており、施術時間が短時間で済むようになり痛みも感じにくくなってきています。
サーマクールのレーザー照射口の光景が大きくなることで 一度に照射できる範囲が広くなり、施術が効率化されてきました。
また、サーマクールが導入された2002年頃には 施術の痛みが強いことで有名でしたが、最近では麻酔を必要としないほど痛みも感じにくくなってきています。
- 2002年:サーマクールTC3
- 2007年:サーマクールNXT(ネクスト)
- 2010年:サーマクールCPT
最新のサーマクールCPTで施術を受けるべき
現時点において、最新のサーマクール機器は「サーマクールCPT」となっています。
ただし、美容外科クリニックによっては今でもサーマクールNXT(ネクスト)が使われているようなところもあります。
「サーマクールCPT」ならリフトアップ効果・肌の引き締め効果がピカイチなのはもちろんのこと、痛みも大幅に軽減されています。
ですから、単純に値段で比較するのではなく、最新の「サーマクールCPT」で施術が受けられるかどうかもチェックしておきましょう。
効果の持続期間&費用
半年から1年に1回のメンテナンス
サーマクールによる美肌効果・肌の引き締め効果の持続期間は半年間から1年間持続します。
そのため、サーマクールは一度受ければ治療は完了するのですが、効果を維持するためには少なくとも1年に一回は受け続ける必要が出てきます。
サーマクールだけ単体で受けるのではなく、フォトフェイシャルなどと併用することで効果の持続期間を長くすることもできます。
サーマクールについて無料カウンセリングを受ける際に、担当医に相談してみると良いでしょう。
10万円から30万円が価格相場
サーマクールは一度の施術で10万円から30万円ほどの費用がかかります。
一年に一度は受ける必要があるため、長期的に考えると大きな出費にもなってしまいます。
この点、フェイスリフト整形であれば一度受ければ2,3年はリフトアップ効果が持続します。
サーマクールではメスを入れずに若返ることができますが、長期的なメンテナンス費用を考慮するとフェイスリフト整形の方がお得だと言えます。
施術を受ける際の注意点
担当医がサーマクール認定医かどうか
サーマクールには認定医制度があり、カリキュラムを修了して技術力が認められた医師はサーマクール認定医となります。
サーマクールはレーザーを照射する角度・位置が変わるだけでも、リフトアップ効果に大きな差が生じてきます。
担当医の技術力を確かめる上でも、クリニックを選ぶ際にはサーマクール認定医から施術を受けラルかどうかを確認しておきましょう。
サーメージ社純正のサーマクール機器かどうか
サーマクール機器は基本的に開発元であるサーメージ社純正のものが使われています。
ただし、安さを売りにしている美容外科クリニックなどではサーメージ社以外で生産されたものを使用しているところもあります。
サーメージ社純正でなければ、十分なリフトアップ効果・美肌効果は期待できませんから、この点についてもしっかりチェックしておきましょう。
サーマクールの体験談はコチラ

ここまではサーマクールについてお伝えしてきました。
続いてフェイスリフト整形について見ていきましょう。
フェイスリフト整形(リフトアップ)
フェイスリフト整形(リフトアップ)は、老化によって垂れてしまった余分な皮膚を切り取ることで、大幅に頬を引き上げることができる美容整形です。
頬だけでなく額などにも対応しており、施術部位によって前額リフトアップなど名称が変わります。
- ブルドック顔ように深いシワ・たるみがある方
- マリオネットラインでフェイスラインが崩れてきた方
- ほうれい線が深くサーマクールでは対応できない方
- 垂れ下がりきったフェイスラインをシャープにしたい方
さらに、フェイスリフト整形がオススメな理由としては「効果が確実で個人差がない」ことです。
傷跡の心配なく気軽に受けられるサーマクールだと、リフトアップ効果に個人差がある点がデメリットになっています。
基本的にはレーザーを照射された直後から肌の引き締まり効果を実感できるものですが、リフトアップ効果や美肌効果は担当医の技術力に大きく左右されてしまいます。
その一方で、フェイスリフト整形であれば物理的に余分な皮膚を切除しますから、確実に誰でも大幅なリフトアップ効果を実感できます。
施術料金の相場
- S-MASリフト:80万円~100万円
- 皮膚切開リフト:60万円~80万円

フェイスリフト整形は、「S-MASリフト」と「皮膚切開リフト」の2つに大きく分類されます。
この他にも、メスで切らずに糸を通すことでリフトアップ効果を得るスレッドリフトなどもありますが、こちらもサーマクールと同じように効果に個人差があります。
また、スレッドリフトは安価で受けやすいというメリットもありますが、サーマクールのように複数回受ける必要があります。
切るフェイスリフト・切らないフェイスリフトのどちらがオススメかは、あなたの予算やメンテナンスに対する考え方によっても変わってきます。
以下では、切るフェイスリフトとしてメジャーな「皮膚切開リフト」と「S-MASリフト」の2種類について詳しく解説していきます。
皮膚切開リフト
皮膚切開リフトは30代から40代の方にオススメなフェイスリフト整形です。
40代前後までであれば、皮膚のシワ・たるみのみで筋肉にはたるみが出ていません。
そのため、皮膚の表面を切開して余分な皮膚を切除して縫い合わせる作業だけでも十分なリフトアップ効果が得られます。
皮膚切開リフトのメリット&デメリット比較
- ダウンタイムがS-MASリフトより比較的短い
- フェイスラインを大幅に改善できる
- 30代・40代のシワ・たるみの予防としてもオススメ
- 30代から40代であればダウンタイムを抑えて高いリフトアップ効果が得られる
- 50歳以上になるとシワ・たるみの改善効果が十分に得られない
- 筋肉のたるみまでは改善することができない
- 切開した傷跡が耳元に残ってしまう
剥離処理がなく失敗するリスクが低い

皮膚切開リフトでは切開した皮膚を剥がす剥離処理がありません。
剥離処理(S-MASリフト)することで、より広範囲に渡り大きなリフトアップ効果が期待できますが、技術力の高い美容外科医でなければ剥離処理で失敗するリスクが高まります。
皮膚を一度剥がすことで その分負担も大きくなってダウンタイムも長くなりますから、30代から40代であれば皮膚切開リフトでも十分だと言えます。
S-MASリフト
S-MASリフトは、余分な皮膚を切除するだけでは十分なリフトアップ効果を得られない方にオススメな美容整形です。
皮膚切開リフトのように余分な皮膚を切除するだけでなく、加えて頬の皮膚を広範囲に渡って剥がして筋膜を切開していきます。
筋膜を切開することで頬から耳元にかけての皮膚を筋肉から引き離し、その分より一層 顔の皮膚を上に引き上げることができます。
S-MASリフトのメリット&デメリット比較
- 50代以降の非常に強いシワ・たるみも改善できる
- ブルドック顔やマリオネットラインも大幅に改善できる
- シワやたるみで崩れてしまったフェイスラインも改善できる
- 傷跡が耳元に残ってしまう
- 皮膚切開リフトと比べてダウンタイムが長い
S-MASリフトでは、より高いリフトアップ効果を得るために顔面の皮膚を広範囲に渡って一度剥がす作業が加わります。(剥離処理)
剥離処理を加えることで、たるんでいる筋肉の分まで顔の皮膚を引き上げられますが、その分ダウンタイムが長くなってしまうデメリットもあります。
耳の変形・筋膜処理に注意!

S-MASリフトのリフトアップ効果は担当医の技術力に大きく左右されます。
余分な皮膚を切除してトリミングしてから耳元に縫合するのですが、皮膚が余り過ぎると耳の穴が塞がれたり耳の形が変形してしまうリスクがあります。

また、皮膚の筋膜処理(リガメント法)をする際に、筋膜を切開する角度・深さにおいても高い美的センス・技術力が求められます。
たとえば、筋膜の切開が薄過ぎると十分なリフトアップ効果が実感できませんし、切開が深すぎると顔面神経を破損してしまう可能性もあります。
S-MASリフトの体験談はコチラ
記事執筆の際に参考にさせて頂いた外部サイト一覧
一般社団法人 日本形成外科協会(JSPRS) / サーメージ社(thermage) / 一般社団法人 日本美容外科学会(JSAPS) / 国際美容外科学会(ISAPS) / NPO法人創傷治療センター